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今回はヘルペスという疾患について説明していきたいと思います。ヘルペスとは小さな水ぶくれが体の部位にできる病気です。単純疱疹と帯状疱疹に大きく分類されます。
単純疱疹はヘルペスウイルスに感染して発症します。ヘルペスウイルスにはHSV-1型とHSV-2型があります。実際の原因になるのはHSV-1型が多いと言われています。

HSV-1型は口や顔面に水ぶくれを作ります。症状として、口唇付近に赤みがかった水ぶくれができます。高熱が出るケースもあります。HSV-2型が原因の場合は性器に感染することが多く見られます。水ぶくれができる点ではHSV-1と症状は似ていますが、再発が多いのが特徴です。症状が全く出ないケースもあり、その場合は抗体が生成されます。再発しても軽症で済むことが多く見られます。

帯状疱疹は帯状疱疹ウイルス(VZV)に感染して起こります。通常は水疱瘡を発症します。この時、皮膚にできた発疹からウイルスが体内に侵入、潜伏することがあります。
潜伏していたウイルスが過労や放射線照射で活動が活発になる場合があります。神経節内で増殖して、表皮に到達します。表皮細胞に感染すると、赤みがかったできものや水ぶくれが帯状に出てきます。決して、第三者から感染する病気ではありません。免疫力が低下する高齢者が発症しやすい傾向にあります。ただ、20代、50代でも罹患するケースが報告されています。お盆明けや年末、決算期といった疲労がたまりやすい時期に多く見られます。症状として、神経痛のような痛みが1週間ほど続きます。その後、虫刺されのような赤い斑点が出てきます。発熱や頭痛といった全身症状がみられることもあります。

罹患当初は赤い斑点や水ぶくれが拡大しますが、やがて収束します。2週間前後でかさぶたとなり、やがてかさぶたが落ちて、治ります。発症部位は体幹に多く見られます。ただし、知覚神経のあるところならどこでも発生する可能性があります。帯状疱疹は合併症を起こすこともあります。ラムゼイ・ハント症候群とよばれるものです。味覚障害や顔面神経のまひが起こります。入院による副腎皮質ステロイドの全身投与が必要になります。腹部に帯状疱疹ができると、便秘を伴うことがあります。外陰部に帯状発疹ができると、尿が止まることもあります。この場合も入院して、抗ウイルス薬と留置用バルーンカテーテルを投与します。症状によって、対処方法が異なります。臨床で見分けがつくケースが多いのですが、血清診断を行うこともあります。

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